福島県磐梯町議会が、議会のオンライン開催に向けて、デジタル変革検討委員会を設置しました。
なお、磐梯町では、一般社団法人Publitech代表理事の菅原直敏が最高デジタル責任者を務めています。
以下、町のホームページより転載です。
本議会・委員会のオンライン開催を目指します
令和2年4月27日、町議会議員による全員協議会において、「磐梯町議会デジタル変革検討委員会」(以下、DX委員会)を設置することを全員一致で決定しました。
DX委員会設置の目的は、町が総合計画に掲げる「誰もが自分らしく生きられる共生社会」を実現するための手段として、デジタルを利用した変革について総合的かつ網羅的に順次検討し、早い実現の道筋を示すことです。
DX委員会の構成委員は、町議会議員である小林修治(70)、瀬田晃旬(67)、斎藤博(76)、古川綾(41)、玉水まどか(37)の5名を鈴木久一議長(67)が指名し、世代、性別、期数、地域性などのバランスを考慮した構成となりました。行政側からは、最高デジタル責任者、政策課長、デジタル変革戦略係長と有識者の出席を予定しています。鈴木久一議長のコメントとして、「磐梯町議会では、町と一丸となってデジタル変革を推進してきました。新型コロナウィルスへの町議会の危機管理・業務継続性、町民本位の町議会の推進、そして町民が自分らしく生きられる共生社会の共創という観点から、地方議会のオンラインによる開催は地方議会が対応すべき喫緊の課題です。挑戦を恐れずに、デジタル変革を通じた新しい地方議会の姿を示していきたいと思います。」
DX委員会の審議事項は、(1)議会・委員会のオンライン開催について、(2)議会のペーパレス化について、(3)検討会の目的を達成するための議会のデジタル変革・デジタル技術による業務効率化(ICT化)等についてです。なお、以下の実証実験を予定しています。
・タブレットとペーパレスシステムの活用による効率的な議会運営
・オンライン会議システムによる委員、職員等の遠隔参加・審議
・遠隔電子採決システムの活用による遠隔採決
今後は新型コロナウィルス対策として喫緊の課題である本会議・委員会のオンライン開催について、5月中に検討・提言書をまとめて、6月定例会で報告をする予定です。
検討委員会の詳細や予定は、今後磐梯町のホームページでもご報告致します。
※デジタル変革は、自治体がデジタル化を通じて、住⺠本位の行政、地域、社会を実現するプロセスです。デジタルトラ
ンスフォーメーション、DX。
※全員協議会は、磐梯町議会会議規則第125条により設置されている公式の会議です。
磐梯町・町議会のデジタル変革の沿革・今後の予定
令和元年
6月23日 佐藤淳一氏がデジタル変革の必要性も訴え、磐梯町町長に初当選
10月 4日 菅原直敏氏(一般社団法人Publitech代表理事)が磐梯町町政アドバイザーに就任
10月11日 磐梯町議会全員協議会において、最高デジタル責任者(Chief Digital Officer CDO)の設置を全員一致で承認
11月 1日 全国の自治体で初の最高デジタル責任者を設置し、菅原直敏氏が就任
令和2年
2月17日 「磐梯町総合計画(素案)」が、町民、町内各種団体の役職員、知識経験を有する者などで構成される磐梯町
総合計画審議会にて承認
3月 3日 磐梯町議会において、「磐梯町課設置条例を改正する条例案」を全会一致で可決し、「デジタル変革戦略
室」の設置決定
3月 5日 磐梯町全員協議会において、最高デジタル責任者が渋谷のサテライトオフィスから一般会計予算案に関わ
る事項について、オンライン会議システムを用い、遠隔説明を実施(渋谷のサテライトオフィスから最高デジ
タル責任者が議員に説明をする様子)
3月13日 磐梯町議会において、「磐梯町総合計画案」が全会一致で可決され、共生社会を共創するためにデジタル
変革を戦略的に進めていくことが磐梯町・町議会の一致した方向性となる。
4月 1日 政策課内にデジタル変革戦略係が設置され、デジタル変革の推進実務やデジタル変革戦略室設置への準
備プロジェクトを行う体制を整備。
4月23日 教育長、全ての小中学校長、町長、最高デジタル責任者、有識者などから構成される「(仮称)磐梯町教育デ
ジタル変革」を設置する方向性が決まり、オンライン会議ツール、チャットツール、クラウドを用いた会議体と
して運営することも併せて決定。
4月27日 磐梯町議会は全員協議会において、「磐梯町議会デジタル変革検討委員会」(DX検討委員会)を設置するこ
とを全員一致で決定。
5月11日 第1回磐梯町議会デジタル変革検討委員会開催予定
7月 1日 デジタル変革戦略室を設置予定
PDF版はこちら → 地方議会のオンライン開催についての取り組みをはじめます [PDFファイル/452KB]