2019年8月6・7日の日程で、パブリテック深圳ツアーを開催しました。
参加されなかった方も、次回のツアーの参加をご検討されている方も、是非ご参考にしてください。
1.目的
今回のツアーの目的は3つです。
①知る:深圳のテクノロジーの活用とビジネスの現状について知ること
②考える:実際に現地で体感、対話したことについて、参加者同士で考えること
③行動する:ツアーを通じて得られた知見を元に、小さくても良いので行動を起こすこと
2.特徴
今回のツアーの特徴は以下です。
①膨大なインプット:ツアー参加者は、参加が確定した時点で、チャットグループに加わり、社団より様々な情報共有を行います。専門家もチャットグループに参加しているので、ネットで確認できるような情報は全て事前確認します。また、事前勉強会も行います。これは、現地で聞くまでもない知識は事前にインプットし、ツアーでより実践に即したことを学ぶためです。また、ツアー中は、訪問先だけではなく、移動中のバスでも専門家が同乗しているので、街の解説や現地で生じた参加者の疑問について答えていきます。
なお、今回は深圳専門家の、佐々木英之氏(株式会社ホワイトホール)と川ノ上和文氏(株式会社xyZing)に現地での講演と、ツアーの同行して頂きました。
②官民大小混在のネットワーク化:社団では意図的に参加者の多様性を担保しています。今回も、議会・行政関係者から民間事業者まで、規模も東京都や神奈川県のような大規模自治体から基礎自治体、東証一部上場企業から中小ベンチャー企業まで、様々な人材が参加してくださいました。事前からチャットグループを作り、参加者の属性もわかっているので、2日間のツアーで寝食を共にすると、不思議な連帯感が生まれ、帰国後もお互いのビジネスや活動に活かすことができます。
③徹底したアウトプットとアウトカム:社団のツアーはただ眺めるだけの視察や、訪問先にメリットがない表敬訪問は基本的に行いません。常に、参加者のみなさんにも共創的にアウトプットやアウトカムを意識するように設計されています。アウトプットやアウトカムにつなげることで、自らの思考を整理し、それぞれのビジネスや活動につながるようにしています。
3.成果
今回のツアーではいくつかの成果(アウトカム)が生まれました。
①スタートアップサラダの日本進出の足がかりとなる企画を社団と共催する
②深圳市政府関連団体とパブリテックサミット@深圳について、開催の方向で継続的に協議する
③参加した民間企業とウェブ上でのビジネスミーティングを継続し、協業について検討する
④日本における投資案件についての情報共有を行い、新たな投資機会を創出する
⑤銀盛集団の日本進出の際には、各参加議員が自治体へのアレンジを対応する
4.内容
ツアーで実施したプログラムは以下です。この他にも、移動中やその合間に立ち寄った場所で無人系のサービスや電気自動車などプログラム化するまでに至らない視察も実施しました。全ての行程に日本人の深圳専門家が同行しているので、細かい疑問もすぐに解消されます。
5.参加者の声
- 参加者の満足度平均
1.5 (1〜5で1が大変満足、5が不満足)
- 参加者の声
・普段接することの出来ない階層の方と接することができた事によって、新しい体験をさせて頂いた事と政治の領域を超えてその効果を生かしながらも活動をしようとしている人がいることを知ることが出来たからです。
・時間密度が濃く、個人では難しい訪問先も多かった。事前に資料リンクをお知らせいただいていましたが、PDFなどでまとまっているとなおよいと思います
・事前の期待以上のコンテンツでした
・視察先のバランス感とインタラクティブコンテンツ
・訪問先の数も多く大変充実したツアーでした
・視察先の選定が良かった
・内容は良いのですが、全体的に慌ただしい感じでした。
参加者の皆さんの声を反映し、よりよりツアーにしていきたいと思います。
6.今後
2019年9月27日に、深圳ツアー参加者による振り返り発表会とスタートアップサラダとの共催イベントを開催予定です。
また、次回のパブリテック深圳ツアーは2019年11月開催の予定です。
7.備考
今回の視察は、つくば市、株式会社ホワイトホール、Find AsiAなどの自治体、企業、多くのプロボノサポーターのボランタリーなご協力によって実現しています。
社団の性質上、このツアーにおいて利益を上げることは目的としていません。売り上げの一部をツアーに同行した事務局スタッフの交通費や訪問先へのお土産代などの経費に用いる他、余剰分については社団の運営経費に当てさせて頂きます。
多くの皆様のご協力に感謝申し上げます。